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『生理』がある女性の体は『強い口臭』等の症状も出やすい

生理前と胃痛

女性にとって憂鬱な期間となるのが生理です。
その数日前から体調不良に陥って気持ちも滅入ってしまい、情緒不安定になってしまいます。
自分で自分をコントロールすることも難しく、周囲を困らせることもあります。

それらの症状をまとめて月経前症候群(RMS:premenstrual syndrome)と言われています。
その中に胃痛も含まれています。
生理とは直接関係のなさそうな場所が痛むのは何故なのでしょうか。

一般的に生理の10日前くらいになると便通が悪くなって便秘気味になります。
下腹が張っておならの臭いもくさくなります。
そのくせ、生理直前にはお通じがよくなって、それどころか下痢気味になったり、胃がむかつき。
キリキリ痛んだり、キューッと胃が縮んだようになって声も出なくなったりします。
下痢と胃痛のダブルの方もいれば、片方だけの方もいます。
風邪や食あたりなど細菌やウィルス感染によるものと違って発熱を伴うことはありません。

その原因は、ザックリ説明すると次の通りです。

(1) ホルモンからのアプローチ

排卵前から排卵後にかけて黄体ホルモンがでます。
これが妊娠に備えて子宮の緊張をゆるめる機能があります。
それが腸にも作用して腸の蠕動運動を抑制し便秘にさせます。
そして、生理の直前あたりに黄体ホルモンの分泌がとまるので、便秘が解消されます。
代わりに、生理直前からプロスタグランジンが分泌されます。
これは生理後に経血を子宮から排出させるために子宮を収縮させる機能があります。
これも腸にも作用するので、腸が異常収縮し下痢になってしまいます。
特にプロスタグランジンが胃に作用するとヒトによっては力一杯縮み上がり、周辺の神経が刺激されて「胃がキリキリ」とか「胃がキューッ」と言うようなことに相成ります。

(2) 自律神経からのアプローチ

女性ホルモンバランスの激変や肉体的・精神的ストレスが自律神経に影響することが少なくありません。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれバランスを保ちながら身体の各機能を調節しています。
このバランスが崩れて交感神経が優位になり過ぎると、胃腸の運動が抑制され、胃腸の内壁を守る粘液の分泌が減少し、自らの消化液が胃腸内壁の粘膜を荒らします。
逆に副交感神経が優位になり過ぎると、胃腸の動きが促進され、胃腸の収縮運動が激しくなり、同時に消化液の分泌量が過剰になり、胃腸内壁の粘膜を荒らします。
どちらの神経が優位になり過ぎても結果的に下痢や胃痛のを招くことになります。

なぜ、ストレスが加わると自律神経が乱れるのかというと、交感神経と副交感神経の活動の度合いが一時的に増減することによってストレスに対処しようとするからです。
ただ、そのストレスが加わっている状態が長く続くと2つの神経のバランスが崩れたままになるからです。

この生理前の困った症状は、生理を否定できない以上根絶することは現代の医学をもってしても不可能です。
でも、軽減はできます。

その方法は以下の通りです。

温める

お腹を温めるのは、プロスタグランジンによる収縮や自律神経の乱れによる胃痛・下痢のいずれにも効果があります。
温めることで緊張していた胃腸周辺の血管(静脈・動脈・毛細血管)や神経がリラックスして血行がよくなったり、神経が落ち着くことによって痛みが軽減します。
具体的には以下の方法が有効です。

  • お腹に腹巻きをしたり、温熱シートを貼る
  • 湯船につかったり、熱めのシャワーを腹部に当てる
  • 温かい飲み物や食べ物でお腹の中から温める
  • 暖かな服装をする(薄着をしない)
食餌療法
(1) ビタミンE
ビタミンEはホルモン分泌作用、血行促進作用があり、血行が悪くなって身体が冷えること事で起こる生理痛を和らげるのに有効です。
これを多く含む食品として、胡麻・アーモンド・アボカド・カボチャ・ウナギ・オリーブ油などがあります。
(2) EPA
EPAは子宮の収縮を押さえる働きをするホルモンを合成する機能があります。
また、血行をよくする機能があるので、子宮周辺の血行の改善に有効です。
DHA・EPAを含んだ食品は、マグロ、カツオ、サバ、イワシなどの青魚です。
(3) 大豆イソフラボン
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ機能を持つため、ホルモンバランスを改善し、生理痛に効果があります。
大豆製品(豆乳、豆腐、納豆、きなこなど)に多く含まれています。
(4) 鉄・亜鉛
亜鉛は様々なホルモンの合成に関わっています。
特に女性ホルモンの分泌を活性化させる機能があり、ホルモンバランスの改善に有効です。
鉄は赤血球の色素であるヘモグロビンの成分で、気持ちをリラックスさせるセロトニンの合成に貢献するミネラルです。
(5) 市販薬
月経前症候群(RMS:premenstrual syndrome)としての胃痛の場合、市販薬の服用も効果があります。
と言うのも痛みの元になっているプロスタグランジンの生成を抑える機能が一般的な消炎鎮痛薬(痛み止め)にはあるからです。
生理通用の薬もしくは解熱鎮痛薬などRMSの胃痛には充分対処できます。
ぜひお試しください。

生理前の『強い口臭』

妙齢の女性には月経前症候群(RMS)と言うものがあり、ホルモンバランスの崩壊によって様々な身体の不調が起こります。
その症状のひとつとして「強い口臭」というものがあります。

原因としてホルモンバランスの影響が考えられます。
これはホルモンバランスの影響で唾液の分泌量が減少するため、口腔内が乾燥して細菌が増殖することによって起こります。

また、唾液の原因以外にも、女性ホルモンの関係で、排卵日前後を含む2日前及び月経の一時期に、口臭の元である揮発性硫黄化合物(VSC)の増加が確認されることもあります。
街行く誰かの口臭がおなら臭かったらそれです。

これらの口臭は、かすかな物であれば水分をこまめに取ったり、ガムを噛むなどして唾液の分泌を促すことで口臭を軽減することが可能です。

それでも改善しない場合には、PMSの症状そのものの軽減が有効な場合があります。

たとえば、胃痛・便秘・下痢などの消化器系の症状が軽減できれば自然におさまるのがほとんどです。
まずは「臭いにおいは元から断たなきゃダメ!」ということで、かかりつけの産科医に相談することをお勧めします。

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